監督 ニール・ジョーダン
出演 リーアム・ニーソン(マイケル・コリンズ) 
   アラン・リックマン(イーモン・デ・ヴァレラ)

                1996年 米

「アイルランド独立の闘士」戦術の神、マイケル・コリンズの生涯、というかアイルランドの独立戦争の話。
ベネチア映画祭グランプリ、最優秀主演男優賞受賞作品、だそうです。

イギリスの支配下にあったアイルランドの独立戦争の話ですが、その戦争とか戦術の神、とかって所にちょっと派手な攻防を描いて観てましたが…甘かった。
アイルランド側にはたいした武器も兵隊も居ない、って事でやることは要人暗殺、というかテロ。
駐留英軍(でいいのかな?)の幹部を暗殺していくという。
しかも、”蜂の巣”にした人に対し「弾薬が勿体無い」のようなことを言う、いやあ、ホントに貧困やったんだなあ…なんて。
ま、それに対してイギリス側もフットボール場で無差別攻撃をしたりする。
それから本格的な戦争になって、そして、休戦、和平、となってメデタシ、ではなく、休戦条約の内容が元で国内が内戦状態になってしまう…。
そして、マイケル・コリンズは凶弾に倒れてしまう…。
とまあ、そんな内容。
史実の映画化、です。
アイルランドの問題とか世界情勢とかホントに疎いなあ、自分、って思いました。

さて、かなり映画とはかけ離れてしまうけど…おつきあいくださいませ。
…ちょっと真面目な話です、われながら不思議なぐらい…すみません。

なんとなく、自分にはここに出てくるアイルランドと今話題のイラクがダブって見える。
イギリスがアメリカに…。
圧倒的軍事力に対して勝つにはテロしかない状態?とか、アメリカとイラクとどちらに肩入れする、って訳じゃないけどやっぱ、高圧的に降伏を促しても反発するだけじゃんなあ、と思うよ。
ここのところはホント平和的に解決して欲しいものだ。
…もうムリなのか?
「13デイズ」で戦争を回避した時のようにはいかないのか?
悲しい限り。
…。
そして、それに輪を架けて悲しくなるのが日本政府の対応、でしょうか。
憲法9条もありますが、まあ、それは人が作ったものだから絶対、と信じるのは危険だとおもいますが。それ以前に人道的立場に立って攻撃反対を訴えるべきでは?
国民の8割は攻撃反対と言っているのにこの対応。
日本って民主主義の国じゃなかったんですね、いつの間にか。
これだから国民は政治離れするんだろうねえ。
ま、その方が政治家は好き勝手できていいのでしょうが。
確かに米国の後ろ盾が無いと小泉政権は成立していかないかもしれないけれど、これで犠牲者が出れば(戦争になれば当然出るだろうな)日本自体危険な状態になる気がする。
報復にテロの危機にあったりするかもよ、ってのは考えすぎですかね?
そして攻撃を支持する事に関する説明が無さ過ぎるとか。
当然、説明すると反対されるから。
反対されるとそれに反論する術が無いからあえて説明不足のまま続けるのかな。

それどころか、あえて説明しなくても良い様に国民には違うネタを進呈して話を逸らそうとしているようにも思える。
「東海地震」の被害想定が云々。
まあ、確かに、知らない人達の虐殺よりも自分と周りの命の方が大事だからね。
”あした”か”いつかそのうち”かはさておき。
…捻くれて考えすぎでしょうか?自分。

都合のいい平和憲法の国、日本。
ああ、なんか嫌だねえ…。

…さて全然映画の感想では無くてすみません。
でも、なんか訴えたかったんで書いてみました。
しかし、もう少し分りやすく書けないものかなあ、なんて思ったわ。
 

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